むし歯や歯周病の根本原因を
調べた上での予防歯科 ROOT CAUSE





予防歯科は、むし歯の本質を把握した上でコントロールする、カリオロジーと呼ばれる学問に基づいています。むし歯は細菌、宿主と歯、糖類の3つが影響し合って引き起こされており、また最近では社会環境やストレスなども関係していると言われています。様々な検査を行い、原因をひとつひとつ解きほぐし、患者様がどういった状況でむし歯になったのかをはっきりさせた上で、予防計画を立てていきます。
口内にどの種類の細菌がどのくらいいるのか、歯の強さはどれくらいか、むし歯になりやすい食生活を送っていないか、全身状態との兼ね合いなど見極め改善することが、健口と予防のスタート地点なのです。毎日ただ歯を磨いていれば、むし歯や歯周病を防げるというわけではありません。ご自分のお口の中や生活習慣に合った予防を行うために、当院をご利用いただければ幸いです。


予防歯科のメリット | |
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全身の健康状態の改善 | 予防歯科は歯周病を防ぎ、その影響で引き起こされる糖尿病や心臓病、脳卒中など全身の病気のリスクを低減できます。歯の健康状態を維持することで、噛む力や食事の摂取量、栄養バランスが改善され、免疫力や骨密度、筋力にも良い影響を与えます。 |
将来の治療費負担が 減る | 健康な歯を保つことで、歯を失ってしまった場合に生じる入れ歯やインプラントなどの費用を削減できます。予防歯科は歯の健康だけでなく、心臓病や糖尿病などの全身の病気のリスクを低減し、医療費も節約できる側面があります。 |
虫歯や歯周病などの 疾患を防ぐ | 予防検査やクリーニングにより歯垢や歯石を取り除き、虫歯や歯周病の予防を促進します。自宅での適切な歯磨き指導や、フッ素塗布・シーラントなどの予防処置で歯の表面を強化し虫歯を予防します。 |
予防処置の内容 CONTENT
定期健診
むし歯や歯周病の病気の早期発見・早期治療をするためには、数カ月ごとの定期検診が重要です。歯ぐきのポケット検査や磨き残しのチェックをはじめ、患者様ではケアが難しい歯と歯の間のメインテナンス、噛み合わせのチェックを行い、お口の健康管理を行います。
フッ素法
当院では、0.4%フッ化第一スズ、0.2%フッ化ナトリウム、2%フッ化ナトリウムなどのお薬を用いて、むし歯の予防処置を行っております。フッ素には歯の再石灰化を助け、歯質を強くする作用があり、さらにはむし歯菌が酸を作り出す働きを抑えることから、むし歯予防の効率性を高めることが可能です。
なお、当院は厚生労働省より「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されており、お子さんだけでなく大人の方にも、毎月フッ素塗布に健康保険が適用されます。シーラント
シーラントとは、主にお子さんに用いいられるむし歯予防手段のひとつで、乳歯や6才臼歯の溝をフッ素が配合したレジンのお薬で埋めることをいいます。奥歯の溝は歯ブラシだけでは汚れがとりきれず、むし歯になりやすいです。溝を埋めてあげることで汚れが入ることを防ぎ、むし歯になるリスクを抑えることができます。またフッ素が含まれているため歯質の強化にもつながります。定期検診ごとにチェックを行い、取れてきている場合は再度付け直しも可能です。


メンテナンス MAINTENANCE


定期的にレントゲン撮影を
行って、診査・診断を
する大切さ

規模が小さく見えるむし歯や歯周病でも、実は歯の内側がボロボロになっていたり、歯茎の下で歯槽骨が溶けていたりするため、視診だけで判断するのは危険です。当院では定期的にレントゲン撮影をして、目では見えない口内の異常や病気の再発を初期段階で見つけられるように努めています。
毎日きちんと歯を磨いて、歯科医院でも問題がないと言われてきたのに、急に歯茎が痛くなった、詰め物が取れてしまったというのは、水面下で病気が進行していたからです。患者さんのお口の健康を、責任を持って管理するために、定期的なレントゲン検査は欠かせないと考えています。
当院は「かかりつけ歯科医
機能強化型歯科診療所」です TOPICS

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」とは、幼いお子さんからご年配の方まで、長期的なお口の健康維持をできる設備や人員体制が整っている歯科医院のみが厚生労働省に認定される制度です。認定を受けられているのは日本全国約70000件の歯科医院のうち、10%にも満たない厳しい基準が設けられています。
当院は地域医療を担う歯科医院として、一人ひとりの患者さんが必要とする歯科医療サービスを提供するために、新しい設備の導入や人員の充実化、専門的な知識と技術の研鑽を行ってまいりました。か強診の認定を受けられたのも、ひとえに地域の皆さまのご協力があってこそだと、感謝の念に堪えません。
今後も定期的なメンテナンスを通じて、患者さんが生涯にわたって自分の歯で物を噛み、発音や見た目に不自由せず高いQOLを保てるように、お手伝いを続けてまいりたいと思います。
