歯周病が引き起こす全身疾患｜リスクと対策まとめ
みなさん、こんにちは。
青い森鉄道上北町駅から徒歩5分、三沢・十和田・上北郡の「歯周病」に強い歯医者さんのかみきたデンタルクリニックです。
歯周病の恐ろしさを知っていますか？歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨などの周りの組織に炎症を引き起こす病気です。初期段階では症状が軽く、見過ごされがちですが、放置すると歯を失う原因になるだけでなく、全身の健康にも深刻な影響を与える可能性があります。この記事では、歯周病が引き起こす全身疾患について解説し、そのリスクと対策をまとめます。この記事を読むことで、歯周病に対する理解を深め、健康な生活を送るための知識を得ることができます。
歯周病とは？歯周病は、歯を支える組織に炎症を引き起こす病気です。主な原因は歯垢（プラーク）に含まれる細菌で、これが歯と歯ぐきの境目に付着し、炎症を引き起こします。歯周病は、歯肉炎と歯周炎の二つの段階に分かれます。歯肉炎歯肉炎は、歯周病の初期段階です。歯ぐきが赤く腫れ、出血しやすくなります。歯肉炎の段階では、適切なケアを行うことで完全に治すことができます。歯周炎歯肉炎が進行すると、歯周炎となります。歯周炎では、歯を支える骨（歯槽骨）が破壊され、歯周ポケットが深くなります。この状態が続くと、最終的には歯が抜け落ちることになります。
歯周病の全身への影響歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも影響を与えることが知られています。以下に、歯周病と関連する全身の疾患について説明します。
- 糖尿病
歯周病と糖尿病は双方向の関係にあります。歯周病が悪化すると血糖値のコントロールが難しくなり、糖尿病が悪化します。また、糖尿病患者は免疫力が低下しているため、歯周病にかかりやすくなります。歯周病の治療を行うことで、糖尿病の管理が改善されることもあります。
- 心血管疾患
歯周病の細菌や炎症が血流に乗って全身を巡ることで、心血管疾患のリスクが高まります。特に、動脈硬化や心筋梗塞の原因となることがあります。研究によると、歯周病患者は心筋梗塞を発症するリスクが高いことが示されています。歯周病菌が血管内に入り込むことで、血管内皮に炎症を引き起こし、動脈硬化を促進するためです。
- 認知症
最近の研究では、歯周病が認知症のリスクを高める可能性が示唆されています。歯周病菌が脳に影響を及ぼし、アルツハイマー病の進行を促進する可能性があります。口腔内の健康を保つことが、認知症の予防につながるかもしれません。歯周病菌が血流を通じて脳に到達し、炎症反応を引き起こすことで、神経細胞にダメージを与えると考えられています。
- 出産リスク
妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低体重児出産のリスクが高まります。これは、歯周病菌が胎盤を通じて胎児に影響を与えるためです。妊娠中は特に口腔内の健康に注意し、定期的に歯科検診を受けることが重要です。歯周病菌が産生する毒素が血流を介して胎盤に到達し、炎症を引き起こすことで早産を誘発するとされています。
- 呼吸器疾患
歯周病菌が口腔内から気管を通じて肺に入り込むことで、肺炎などの呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。特に高齢者や免疫力が低下している人は、歯周病菌による呼吸器感染症のリスクが高まります。
歯周病のリスクを減らす対策歯周病を予防するためには、毎日のケアと定期的な歯科検診が欠かせません。以下のポイントを押さえて、歯周病のリスクを減らしましょう。
- 正しいブラッシング方法
歯みがきは、歯周病予防の基本です。以下の方法を参考に、正しいブラッシングを行いましょう。
- 歯ブラシ選び: 柔らかめの歯ブラシを選びましょう。硬いブラシは歯ぐきを傷つける可能性があります。
- 歯みがきのタイミング: 食後30分以内に歯をみがくことが理想的です。特に就寝前の歯みがきは重要です。就寝中は唾液の分泌が減少するため、細菌が繁殖しやすくなります。
- 歯みがきの方法: 歯と歯ぐきの境目にブラシを45度の角度で当てて、小刻みに動かしてみがきます。歯の表面だけでなく、歯間や歯の裏側も丁寧にみがきましょう。1本1本の歯を意識して磨くことで、プラークの除去効果が高まります。
- フロスやデンタルフロスの使用
歯ブラシだけでは取り除けない歯と歯の間のプラークを除去するために、フロスやデンタルフロスを使いましょう。特に、歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい人は、毎日のフロス使用を習慣化することが大切です。
- 使い方: 約45cmのフロスを取り、両手の指に巻きつけます。フロスを歯間に軽く挿入し、歯に沿って上下に動かしながらプラークを取り除きます。力を入れすぎないよう注意し、歯ぐきを傷つけないようにしましょう。
- 歯間ブラシの活用
歯間ブラシは、歯と歯の間の広い隙間に適しています。特にブリッジや矯正器具を装着している人におすすめです。
- 使い方: 歯間ブラシを歯と歯の間に軽く挿入し、前後に動かしてプラークを除去します。歯間の大きさに合ったサイズのブラシを選びましょう。サイズが合わない場合、効果が減少したり、歯ぐきを傷つけたりする可能性があります。
- マウスウォッシュの使用
マウスウォッシュは、口の中の細菌を減らし、プラークの形成を抑える効果があります。抗菌作用のあるものやフッ素配合のものを選ぶと良いでしょう。
- 使い方: 指定された量のマウスウォッシュを口に含み、30秒から1分程度すすぎます。その後、口をすすがずにそのままにしておきます。歯みがき後の使用が効果的です。
- 食生活の見直し
適切な食生活も歯周病予防に大きな役割を果たします。以下の点に注意しましょう。
- バランスの取れた食事: ビタミンCやカルシウム、ビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取しましょう。これらの栄養素は、歯と歯ぐきの健康を保つために重要です。ビタミンCは歯ぐきの炎症を抑え、カルシウムは歯のエナメル質を強化します。
- 糖分の摂取を控える: 甘い飲み物やお菓子の摂取を控えることで、プラークの形成を減少させることができます。糖分は細菌の餌となり、プラークを形成しやすくします。
- 食物繊維の多い食品を摂る: 食物繊維は、歯の表面を自然に清掃する効果があります。繊維質の高い野菜や果物を摂取することで、プラークの蓄積を防ぎます。リンゴやセロリなどの硬い食べ物は、咀嚼時に歯をきれいにする効果があります。
- 水分をしっかり摂る: 水分は口の中の細菌を洗い流し、唾液の分泌を促進します。唾液には、口の中の細菌を抑制する効果があるため、十分な水分を摂取することが重要です。特に食後に水を飲むことで、口の中をきれいに保つことができます。
- 定期的な歯科検診
定期的に歯科検診を受けることで、歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。少なくとも半年に一度は歯科医師の診察を受けることをお勧めします。歯科検診では、以下のようなことが行われます。
- 歯周ポケットの測定: 歯と歯ぐきの間の深さを測り、歯周病の進行度をチェックします。深いポケットがある場合、歯周病が進行している可能性があります。
- 歯垢・歯石の除去: 歯科医師や歯科衛生士が、専用の器具を使って歯垢や歯石を徹底的に除去します。家庭でのケアでは取り除けない部分もきれいにします。
- 口腔内の健康チェック: 虫歯や他の口腔内の異常も併せてチェックします。早期発見・早期治療が健康を保つために重要です。
まとめ歯周病は、放置すると非常に危険な病気です。しかし、適切な治療を受けることで進行を止め、健康な歯ぐきを取り戻すことができます。歯周病が引き起こす全身疾患について理解し、早めの対策を行うことが大切です。健康な歯を保つために、早めの治療と日々のケアを心がけましょう。歯周病の予防と治療には、適切な知識と継続的なケアが必要です。かみきたデンタルクリニックが皆様の健康な歯をサポートします。当院では24時間Web予約を受け付けておりますので、青森県で歯科医院にお悩みの方はいつでもご予約下さい！！かみきたデンタルクリニックでは、24時間WEB予約を行っております。
URL：https://dn2.dent-sys.net/tsys/ts_u_book_new.php?d_name=609kamikita監修者
医療法人桜青会
かみきたデンタルクリニック
院長 上松丈弘
